本日、組み替え動議を提案→賛成は月本・重冨・吉沢の3人のみで、
残念ながら否決されました。
「お説ごもっとも」「心の中で拍手した」「ぐうの音も出ないほど正論」などなど
他の議員から称賛を頂きましたが、「会派」に阻まれて賛成できない方々も。
とても残念ですが、凹んではおりません。
議席は市民からの預かりものです。
ご付託頂いた市民の皆さまに恥じない行動をとったと考えているからです。
これからも色々な仲間とともに知恵を絞り議席に恥じないよう是々非々で臨み
「市民の皆さまにとっての良策」を提案して参りたいと思います。
以下は本日の組み替え動議提案の全文です。
代表して月本議員が堂々と長いので、お時間のある時に読んで頂けましたら幸いです
(終了後、月本議員差し入れの美味し〜い苺大福で、お疲れさま)
私は、議案第80号令和2年度川崎市一般会計補正予算の組替えを求める動議について、
提案者の方々を代表し、提案理由及び内容を説明いたします。
令和2年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大とその対策に追われ、
現在もコロナ禍にあります。
昨年4月、市長から緊急経済対策で発表された「川崎じもと応援券」事業について、
提案時の臨時会、その後の定例会において、市議会の中でも様々な課題が指摘され、
議論が進められて来ました。このような中、
本年2月16日に発表された緊急経済対策の中で、
突如現れたのが「川崎じもと応援券第2弾」であり、その後、
補正予算として提案された内容を見ると、
前回のものよりもプレミアム分が減少する中、事務費が増大するという、
不可解極まりない内容になっています。
第1弾の事務費予算額は約3億9千万円ですが、
販売不振により延長したにも関わらず、委託先は責任を取るどころか、
1月から3月までの延長で約3千万円、
そして、3月から5月までの再延長が認められた場合は、
さらに3千万円、合計で約4億5千万円の事務費が第1弾で使われることになります。第2弾では約5億2千万円、総合計で約9億7千万円もの莫大な事務費となります。
そもそも、第1弾における運用に、販売方法や利用店舗への対応、
度重なる期間延長など、様々な問題が生じている中で、
利用店舗や商店会を始めとした地域経済団体の指摘事項や要望を無視した内容での
第2弾の発表は理解しがたいものです。
さらに、第2弾発表翌週の2月25日、川崎市商店街連合会から市長宛てに提出された要望書について、
未だ回答されておらず、まったくもって不誠実と言わざるを得ません。
また、地方創生臨時交付金は、新型コロナウイルス感染症対策で交付されており、
コロナ対策として、刻一刻と変わる状況に対応できるよう、
効率的かつ効果的に使うべきです。現在は感染拡大が一定程度落ち着いてきていますが、
だからこそ、次に感染が拡大したとしても、
市民が少しでも安全で安心な暮らしができるための備えに力を入れるべきです。
そこで、本議案の15億2,135万円余の「川崎じもと応援券推進事業費」の内容を改め、
必要な措置を進めていくべきと考えます。
それでは、組替えの内容について説明します。
「川崎じもと応援券推進事業費」の事務費約5億2千万円について、
地域経済団体から指摘のあった、少額単位での利用やキャッシュレス決済について考え、
電子化を図り、内容を改めることで、およそ3億5千万円を縮減します。
そして、電子化に伴うペーパーレス化は、脱炭素戦略「かわさきカーボンチャレンジ2050」
が根底にあるということを申し添えておきます。
組替え先として、まず、新型コロナウイルス感染症対策事業費として、
ワクチン接種や変異株の出現による感染拡大のリスク等の課題がある中、
突発的な事態に対応するための補正予算等の事務負担を所管局に課さないため、
機動的かつ速やかに対応できるように、約1億6,500万円を予算措置します。
次に、変異株の流行などによる第4波に備える病床確保策についてです。
感染拡大時にコロナ対応病床をひっ迫させないための取り組みとして、
軽快・回復した感染者の転院を円滑に行う必要があることが指摘されています。
症状が改善した患者の転院先を早急に確保し、
コロナ対応病床のひっ迫を抑制するための下り搬送支援として、
神奈川県の補助制度の一病床十万円の支援に加え、
患者の入院日数に応じた支援を検討すべきです。
そこで、この患者受入病床の拡充に向けた支援に1億500万円を充てます。
また、本年2月13日夜に発生した福島県沖地震において、
福島県相馬市では速やかな避難所設置が行われ、その前提として、
徹底した危機管理体制における合理的なコロナ対策がなされていました。
報道等でも見かけた避難所内のテント型パーテーションは、避難所における家族ごとのプライバシーを守るとともに、コロナ禍において感染拡大防止策でもあることが注目されました。
避難所内での設置も容易であり、アフターコロナの時代になっても有益なものです。
テント型パーテーションの市内避難所への速やかな設置を検討すべきです。
この避難所の感染症対策費として、8,100万円を充当します。
以上のように、私たちは、新型コロナウイルス感染症対策事業費の拡充、
新型コロナウイルス感染症患者受入病床の拡充に向けた支援、
避難所の感染症対策に絞って、「議案第80号 令和2年度一般会計補正予算」
の再提出を市長に求めるものです。コロナとの戦いは、医療現場で命を預かる人々、
生活の前線で経済を支える商店の人々など、それぞれのフィールドですべての市民が戦っています。
我々市議会は、現場に寄り添い、ともに戦い、適切な支援を進めるべきです。
議員各位のご賛同を心から呼びかけ、良識あるご判断を信じ、
予算組替えの提案説明とさせて頂きます。どうぞ、よろしくお願いします。